【速読術】の方法・練習法・トレーニング - その効果にせまる

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欧米流速読術の限界

欧米流速読術は、文章をパッと見た直後の瞬間的な記憶力が求められるタイプの速読術ではなく、あくまでも、文章を“筆者から読者への情報伝達手段“として捉え、その理解速度をどう高めるか、という点に着目した、非常に合理的な速読術です。

しかしながら、この欧米流速読術にも、致命的といえる弱点が存在しているのです。

そもそも、欧米流の速読術では、“文字列のパターン認識力”や“文章の把握力”を高めるトレーニングを通じて、“文章の理解スピードを向上させる”ことを目的としています。

しかし、アルファベットの羅列による“表音文字”には、すべての文字を一文字ずつ読み
進めないと単語が成立しないという、構造上の限界があるのです。

たとえば、「He 」や「She 」という単語を見た際に、すべても文字を読み終えた時点で、
初めて、その言葉の意味が「男」なのか「女」なのか、把握出来る仕組みとなっています。

一方、漢字の場合は、「彼氏」あるいは「彼女」という文字を見た瞬間的に、文章の主体の性別が理解出来ます。

つまり、アルファベットで構成される以上、「ヒー」や「シー」と発声したり、頭の中で、一文字ずつ読みながら、単語を認識していかなければならない状況にあるのです。

さらに英単語の場合、それぞれに発音があり、その文字を読む場合は、いちいち、その
単語の読み方を正確に再現しようとしてしまう傾向があります。

たとえば、knife という単語を見たときに、「これは、ナイフのことだから、初めのKは、発音しないのだ」という考えを頭の中に巡らせた上で、発音的には[ nif ]と読んでいるわけです。

このように、“声を出して読む”(音読)という行為をしている限り、どうしても、一定
時間内に速読出来る文章の数は、限られてしまうという現実があります。